観戦記録

力vs力 ムラト・ガシエフvsユニエル・ドルティコス

1ラウンド30秒過ぎるとガシエフが退きはじめ、ドルティコスがプレッシャーをかける展開へ。
そうなるとドルティコスは自信を持って攻め初め徐々に攻撃に重さが増していきます。

ホームだけあってガシエフの軽いパンチでも会場が沸きますが、ドルティコスの方が自信を持ってボクシングしており、その分体重が乗って重いパンチです。
ガシエフは逆に退きながらなのでパンチにいつもの様なキレや重さはありません、
ドルティコスの長いリーチと強打を警戒してに思うようにガシエフは中に潜り込めません。

ガシエフは普段使うストレートを打たず、左フックや軽いパンチをコツコツと当てるのに終始する場面がおおいです。
ドルティコスは構えて向き合うと隙が無いのかもしれません。
多分ストレート系のパンチが打ちにくい構えか(左手がガシエフのストレートの軌道上にあって邪魔など)ポジショニング(ドルティコスが向かい合う時の角度や距離がガシエフのストレートのものではない)で、ガシエフは無意識にストレート系のパンチの選択肢を消していたのだと思います。
意識的にガードの上から当てたり、少し斜めに角度を変えて踏み込むなどちょっとしたことですが必用かもしれません。

そしてこれはガシエフ以外にも言えることですが、相手に隙が無いと隙を探すあまり手が出なくなり、それだけではなく体の動きもなくなります。何かを観察しようとするとじっとしてしまう。
これは本能なのかもしれませんが、多くのボクサーに共通する悪癖です。
ロマチェンコを筆頭にウクライナのウシクなどはよく訓練されていて、常に手や足、頭や体のポジションを動かしながら相手を観察します。

5ラウンドにビッグパンチを当てて形勢が変わるかと思われましたが、ドルティコスは手を緩めず逆に5ラウンドプレッシャーを賭け続けられたガシエフは疲労の色が見えます。
しかし試合の終盤に左のフックでダウンを奪うとガシエフはフィニッシュを狙います。
ドルティコスも必死に応戦しますが、最後は力尽きました。

ガシエフはペースは握られていましたが、一発の破壊力と守りの堅さでこのKOを引き寄せました。

ドルティコスはどんどん手を出して試合を作っていっくのでおもしろいですね。

やられたらやり返す倍返しだ!でペースを引き寄せていきます。
ただ最後疲れてペースを落とした隙を狙われました。

ガシエフは次はウシクですね。
多分ペース争いでは勝てません。一発を狙っていくしかないでしょう。

同じロシアのコバレフは右を打つときに体を捻って相手の左手をかわしたり、ジャブを打ちながらなど微妙にポジションを変えて右の角度を作っていきます。

この動画の8:00の部分を見てほしいのですが、次の動きを隠すためにフェイント(マジックでいうミスディレクション)をかけながらコバレフは相手に対してポジションを左へ移動しました。
そして右の角度を作り出したらすかさずワンツーを繰り出しました。
パスカルに間一髪かわされますがこういった右を当てるための工夫が多く、だからこそコバレフはこれだけのKOを築き上げています。
11:19の所もわかりやすいですが、コバレフはパスカルのガードの内側を狙うために体ごと左に移動してその後にボディーストレートを打ちました。
こんな感じでパンチの角度だけではなく、進入角度も大事になります。

コバレフは相手を観察するときにも常に頭の位置をかえています。
これは攻撃だけでなく守りにも直結していきます。


33:24では体を左に倒して右の軌道を作りました。

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