井上尚弥はどこまで階級を上げられるか? その二

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妄想対決

井上尚弥はどこまで階級を上げられるか?

複数階級制覇王者の特徴

その一の続き。

オスカー・デラホーヤ

身長179cm
リーチ185cm
スーパーフェザー級~ミドル級
58.967~72.575kg

史上初の6階級王者。
身長は高いですが手足は細い選手です。
スーパーライト級くらいだと身長のアドバンテージがかなりありました。
しかし体格やパフォーマンスを見る限りウェルター級が適正だと思います。

特徴としては長身から繰り出す高速のコンビネーションが武器です。
踏み込みは速くありませんが、マシンガン並みの連打です。

Oscar De La Hoya Highlights

フロイド・メイウェザー

身長173cm
リーチ183cm
スーパーフェザー級~スーパーウェルター級
58.967~69.853kg

無敗の5階級王者。
体格的にライト級~スーパーライト級くらいが適正階級だと思います。
スーパーウェルター級は上記のオスカー・デラホーヤとカネロ・アルバレスからベルトを奪っていますが、カネロの時はキャッチウェイトでしかも当日の体重も制限されていたと記憶しています。衰弱した状態からカネロはスタートです。
デラホーヤも下から上げてきた選手なので、メイウェザーが立派なスーパーウェルター級王者かどうかは議論が必要ですね。
アントニオ・マルガリートなどの大きな相手との試合は消極的で回避していたように感じます。

静から動への急加速が特徴で目にも止まらぬスピードと卓越したスキルが武器です。

マニー・パッキャオ

身長166cm
リーチ168cm
フライ級~スーパーウェルター級
50.802~69.853kg

約20㎏。
体重の増量幅で言えば上限のないトニーとジョーンズに次ぐ飛ばした階級を含めると10階級王者。
適正階級はスーパーフェザー級~ライト級でしょう。
ただしパッキャオもメイウェザーのようにキャッチウェイトを多用しています。
ウェルター級のレジェンド、ミゲール・コットやスーパーウェルター級の立派な王者マルガリートは正直に言うとキャッチウェイトによって弱らせられていたと思います。
ウェルター級で圧倒したデラホーヤも当日ほとんどコンディションを作れていませんでした。

現在はウェルター級を主戦場としており、2年間のブランクのあったキース・サーマンからベルトを奪いました。

ビッグネームらしく相手を選んでいる節もありウェルター級やスーパーウェルター級で立派な王者であるかは議論が必要でしょう。

特徴はスピード。
フットワークとハンドスピードの速さが人間離れしていました(今でも)。
全盛期はこれに加えて無尽蔵のスタミナがありました。
まるで核融合炉でも積んでいるかのような運動量とスピードのアドバンテージが階級を上げるごとに強まり、相手は着いて行けなくなりました。

本題

デラホーヤやメイウェザーは適正階級よりかなり小さい階級から始めているように感じます。
最初から複数階級制覇を狙うという戦略的な意味もあったと思います。

ロイ・ジョーンズのヘビー級は獲ったなんて言っていいのか疑問が残りますね。

メイウェザーもデラホーヤもドネアもジョーンズも一番重い階級のベルトを獲りはしましたが腰を据えて戦ってはいません。

どの階級が適正階級かは結果論になってしまう部分もありますが、適正階級から1階級上げるだけでもかなり大変で、そこからさらに2階級は例に挙げた天才達でもかなり厳しい道のりであったと感じます。
バンタム級で戦えるドネアがフェザー級に留まり苦戦していたのは当たり前と言えるでしょう。

こうやって見てみるとウェルター級で現王者のパッキャオやヘビー級で腰を据えて戦ったトニーは少し異質に感じます。

井上尚弥は今のバンタム級が適正階級だと感じます。
もし次の階級であるスーパーバンタム級に上げると現在の圧倒的なパワーのアドバンテージが薄れてしまうでしょう。

パッキャオのようにスピードが圧倒的なアドバンテージになることも考えられますが、王者級の選手と戦うのなら今までのような圧倒とはならず勝つか負けるか、勝負になってくると思います。
ただ相手を選びさえすれば戴冠はできそう。

フェザー級は無謀と言えるかもしれません。
この階級になってっくるとフランプトンを圧倒したジョシュ・ウォーリントンのスタミナと手数に押し切られる確率も低くはなく、ゲイリー・ラッセルやシャクール・スティーブンソンとなると圧倒的不利予想を覆さなければならないと思います。

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コメント

  1. あな より:

    非常に興味深い話題です
    転級するかしないかが井上のpfp評価に影響はしない(生涯年収は別)という事を前提にした上で
    個人的には井上が階級を上げたときにインファイトに傾倒するかアウトボクスにするかが最大に興味です
    トニーは太ることで体重さえ確保できればそこからの相撲はテクニック次第ということを証明しました この事はウォードや実質ライトミニマムのワンヘンらも証明してると思います
    と、同時に今回の苦戦はドネアが引かなかった事が理由ですがその要素の中にはドネアのフィジガルが上回った事も含まれるかと
    こうなった時にやはり注目するのがタイソンです 彼は揉み合いは徹底して避けてカットインで先に下に潜り込んでからインファイトしてた事がトニーとの差異かと
    個人的にはロマゴンロマチン見てて思うのですがボクシングの最適解は近距離でのアウトボクスだと思ってるので自分が最も井上に期待してるのはタイソンです
    翻ってアウトボクスに傾倒する場合はやはりパックですが、他にもリゴや内山などこちらは強打者が階級最軽量でも無双してる所を散見しますね
    現状井上もこちら路線だと思いますがそうなるとドネア戦の苦戦は結構痛い
    何れにせよ増級の必要条件は自分より耐久のある相手にリスクある攻撃があるかですがこの点に絞れば井上の右ストと左フックはオールタイムpfpレベルだと思ってるのでライトくらいまで行けると考えます
    ただこの場合重い相手はやはり避けるべきで階級の統一、という観点では微妙ですね

    • とぉとぅぉとぉ より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りロマチェンコやゴンザレスの接近戦は殴り合いではないですよね。
      近距離でのアウトボクシング。
      常に立ち位置を変えて効果的な角度を作っています。
      その分足場を固める強打は打ちませんが、戦略の一貫性という意味では非常に洗練されていると思います。

      ロマチェンコやゴンザレスの接近戦のアウトボクシング、強打者のアウトボクシング。
      ボクシング最前の戦略についての議論は面白そうですよね。
      私もあなさんに同意ですね。この二つの戦略は強力です。

      井上はどちらかというとパッキャオですね。タイソンではない…
      タイソンは相手のパンチを掻い潜ってのファーストコンタクトの強さは半端じゃないと感じますが、ここで仕留められないとややもたつく印象ですね。

      戦略に関する議論や井上の取るべき戦略の議論は面白い。
      ネットだと罵詈雑言で溢れてしまいますし、日常ではなかなか相手に出会えませんね。

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