ゲイリー・ラッセルvsトゥグツソグ・ニヤンバヤル
モンゴル人ニヤンバヤル
2/8に決定。ついにモンゴルのニヤンバヤルがついに王座に挑戦です。
本当に長かった。今年はたったの1試合とキャリアが遅々として進みませんでした。
理由は簡単でアメリカでのファンベースが小さいモンゴル人なのに強いから。
ゴロフキンもそうでしたが小国出身で強いと敬遠されます。
リスクを冒してニヤンバヤルに勝ったとしても得られるのはコアなファンからの評価だけ。
経済的にはそんなに豊かになりません。
プロスポーツなんですから市場価値が全てであることは間違いありません。
しかし生まれる国は選べませんので選手の気持ちを思うと気の毒にも思います。
閑話休題。
フェザー級最強のラッセルと言えどニヤンバヤルは強敵です。
強靭さがニヤンバヤルの最大のセールスポイントですが、国際大会出場など豊富なアマチュアでのキャリアがあります。
プロでも挑戦者決定戦でクラウディオ”マトリックス”マレロに勝利しており実力を疑うファンはいないでしょう。

私の知人のモンゴル人は体は大きいですが礼儀正しく顔も日本人と大差はありません。
ただスポーツにおいてはやたら強靭な民族です。
モンゴルは人口たったの300万人の小国でしかありません。
当然スポーツの競技人口も小さくなります。しかし日本の国技相撲で日本人を上回る実績を上げています。
広大な地域を支配していたチンギス・ハンの末裔という側面もあり獰猛で野心的な精神文化か根づいているるのかもしれません。
ニヤンバヤルには精神面の強靭さにも期待したいですね。
不人気王者ゲイリー・ラッセル
唯一負けたロマチェンコ戦でもロマチェンコに食らいつきました。
その後は負けを払拭する活躍でフェザー級の挑戦者を簡単にひねっています。
ただ不活発ゆえなのかなんなのか分かりませんが不人気王者で実力に見合った大金は手に入れていません。
類まれなハンドスピードに加えてガード上げ続ける勤勉さが特徴です。
恐らく難攻不落の絶対的王者で多分フェザー級最強です。
「多分」とか「きっと」という言葉がつくのはその証明ができていないからです。
誰もがラッセルを避けます。
強いくせに人気がないからです。
レオ・サンタクルスを挑発しても、ジャーボンテイ・デービスでもいいと名乗り出ても無視され続けています。
ラッセルにはボクシングビジネスの旨味が全くありません。
なのでこの試合は不人気最強王者と不人気最強挑戦者の日陰の戦いです。
両者相手に不足はないはずで、持てる全てを出し切るに相応しい機会だと思います。
願わくばファイトオブザイヤー級の激闘、ハイリスクローリターンの試合を決断した両者にはこの試合で幸運を引き寄せてほしいと思います。

コメント
キャリア的にわかっていたことだと言われればそれまでですが、どうしても「ラッセルじゃなければ」という思いは拭えません。少なくもバルデスやサンタクルス、徐などよりはよっぽどニャンバヤルの方が強いと思います。
そして、同レベルに可哀想なのはラッセルです。王者には逃げられ、王者より強い相手とやらなければならない。それでもマッチメイクが難航し、試合ペースは年一。階級や性格的に注目も集められずPFP上位には無縁…
どちらが勝ってもこの試合がキャリアの転機となることを願います。
ラッセルが何故不人気かは分かりません。多分不活動が原因だとは面ますが。
ニヤンバヤルもラッセルも負ければその後のキャリアはより不透明になりますからね。
この試合がキャリアの転機となってくれれば、いやしなければならないと思います。
過去最強の相手を迎えて不足はないでしょう。死力を尽くすファイトに期待ですね。