試合内容
英雄の父と同じ名前を授けられたチャベス。
最近は不甲斐ない試合が続いていました。
ただ今回はエアスタイルと同じように大きく気持ちを入れ替えたようです。
フレディ・ローチとパートナーシップを組んで再浮上を試みます。
51勝33KO4敗1分、33歳。
ジェイコブスはカネロに負けてからの復帰戦。
この日は試合中の事故で亡くなったパトリック・デイへ捧げる試合でもあります。
衣装には「All Day」と刺繍させれています。
試合後はデイの家族へ贈られます。
ジェイコブスは発言も試合も知的で仲間思い。自分も大病から立ち直った過去があったりともっと人気があってもよさそうなんですけどね。
36勝30KO3敗、32歳。
スーパーミドル級の試合です。
チャベスでけえな。
ジェイコブスが小さく見える。ミドル級に落とせていたのは信じられません。
初回はハイプレッシャーでチャベスがガンガン追い詰めていきます。
しかし大振りではジェイコブスのディフェンスは崩せません。
ジェイコブスはアウトボクシング。
プレッシャーに押されているように見えますが上手く躱しています。
3回チャベスはサイズとパワーを活かして突進していきますがジェイコブスは多少慌てるくらいで余裕はありそうでせす。
4回、チャベスの攻撃は迫力はあります。
ただジェイコブスのディフェンスに完全に無力化されてしまって効果はありません。
接近しての打ち合いでもジェイコブスのスピードと精度が上回っています。
ラウンド終盤は迫力のある打ち合いを披露してくれました。
チャベスはジェイコブスのパンチを受けていますが、相変わらず呆れるほどの頑丈さです。
5回チャベスは時々意を決して攻め込みますが、疲れてきたのか手数が落ちてしまいました。
こうなると超でかい的。ジェイコブスの速く正確な攻撃が襲います。
父親のチャベスSrはなんとも苦い表情。
骨折ですかね。チャベスがギブアップ。
ジェイコブスの右の打ち下ろしがまともにヒットしていましたからね。
リングに物が投げつけられています。最近は珍しい光景です。
ケリーやイエレウシノフを見ていて感じましたが、この日のファンは超厳しい。
感想
チャベスは気迫のこもった戦いでミドル級で戦っていた頃を思い出させました。
ジェイコブスはどんどんメイウェザー化していきますね。
チャベスのサイズとパワーを上手く捌いていました。
今後のキャリアがやや不透明なジェイコブス。スーパーミドル級でベルトを目指すのか
チャベスが試合をやめた理由は分かりません。
父チャベスJrの失望した表情。凄まじいファンのブーイング。ボクシングへの本物の情熱を持ったファンが集っていたのでしょう。これだけファンが感情をあらわにするのは珍しい。
試合放棄はこれで二回目ですね。
「クイッター(Quitter)」の烙印を深く押されてしまったチャベス。
ついにチャベスSrから続いた伝説の終わりかなあ。

コメント
Jrは4.7ポンドオーバーしてるので当然デカイです。
本当にやり直す気があれば体重作っているはずです。
ジェイコブスに大金払ってたみたいですね。
確かにジェイコブスが試合後にクルーザー級だと連呼していました。
この結末だとついにメキシコのファンにも見限られてしまったかもしれません。