試合内容
この二人の試合は試合を見なくても激闘が想像できますね。
マルティネスは14勝11KO1敗のメキシコ人。なんとデビュー戦で負けています。
この前は英国でチャーリー・エドワーズを粉々に砕きましたがベルの後の攻撃でノーコンテストに。
再戦という選択肢もありましたが、ロサレスを選びました。
24歳、フライ級の嵐になれるか。
ロサレスはチャーリー・エドワーズに判定で負け、比嘉が体重超過した試合でKOしています。
29勝20KO4敗の25歳、ニカラグア人。
フライ級WBCのベルトがかけられます。
ハイライト
体格はロサレスが大きく上回っています。
マルティネスがプレッシャーをかけます。射程に捉えると出し惜しみなし、殴れるだけ殴ってきます。
特に左の連打が凄まじい。
2回、マルティネスが仕掛けてロサレスが応戦する形に。
KOパンチの応酬でしたがクリーンヒットはロサレス、マルティネスの膝が落ちました。
しかしマルティネスは意に介さず打ち合ってきます。
4回からマルティネスはじりじりと詰め寄りながらロサレスの左を掻い潜ってカウンターと一緒に踏み込みます。
この戦術が機能しヒットを奪い打ち合いに巻き込んでいます。
ロサレスはここから少しクリーンヒットが増えてきました。
5回マルティネスはロサレスの左を躱して左。腹にも痛そうなパンチを打ち込んでいきます。
序盤は打ち合いで上回っていたロサレスですが次第に打ち負ける回数が増えてきました。
出せば当たるほどマルティネスはガードが低いんですが、マルティネスの攻撃の迫力でロサレスは守備的にパンチを出さざるを得ません。
こうなるとマルティネスどんどんやりやりやすくなりますね。マルティネスはKOへの好循環に入っているように見えます。
8回からロサレスは足を使ってアウトボックス。
9回も足を使うロサレスですが、一瞬の隙を突いてマルティネスが猛攻。
半端じゃない手際の良さでレフェリーストップを呼び込みました。
感想
マルティネス強いですね。攻撃が最大の防御。
キャリアは長くは続けられそうにない激闘型ですが試合にはずれはありません。
左利きかと思う程左主体の強力なコンビネーション。一度始まるとなかなか終わりません。
上下のアッパーカットが見事でした。
ロサレスはハードパンチャーを正面から受け止めました。
危険なクリーンヒットも奪っていましたがマルティネスの獰猛さとパンチはそれを帳消しにするものでした。
コメント
この強さは何でしょうね。例のクレンブテロールが無ければなぁ。。。ネリにしてもカネロにしてもこのマルティネスにしても相手の攻撃に対してあまりにも無防備というか攻撃重視のスタイルに偏っていて、それは総合格闘技とかでもたまに思うんですがあれでパンチをもらっていては相当効くと思うのですが。。。ケチが付いてしまうと何だか素直に観れない悲しさ。
ただ、それを差し引いて考えると強いですね。強打のロサレス相手にああいう試合ですから。
田中とどうでしょうか?
田中とすればSフライに行く前にダラキアンとかムザラネとかは日本に呼べば喜んで来てくれるでしょうしやって欲しいです。
マルティネスに対しては前半に後半ロサレスがしたような距離を取ってという事を出来れば田中にも勝機はあるかもですが、田中も結構素直というか食っちゃいますから巻き込まれるかなぁ。。。ロサレス、惜しかった。減量が厳しすぎたかも。
この試合は私も驚きました。
マルティネスはやたら強靭でフライ級の選手が勝つイメージはあまり湧きません。
田中の能力で下手に打ち合わなければ普通に勝てそうなんですが、おっしゃる通りそこは田中ですのでね。
軽量級はタレントが不足しているのでマルティネスvs田中で盛り上げてほしいと思います。
最近のメキシカンのドーピング問題は業界を潰しかねないと思います。
もし事故の後にドーピングが発覚したら…
時間の問題とも思えます。