今年も激戦のスーパーライト級
テイラーがトップランクと契約。
ジョシュ・テイラーvsホセ・ラミレス。
お互いにかなり強気な正確なようで発言からプライドがにじみ出ています。
彼らはやってくれるでしょう。今年現実味を帯びてきている4団体統一です。
ジョシュ・テイラー
ここ最近の英国プロスペクトで最高の素材だと感じています。
同じ頃にデビューしたヤーデやケリーのど派手さはありません。
しかし逆に言えば無駄がない。
技が非常にコンパクト。
一生懸命に回転力を上げた速さではなく無駄を省いた高速。
常に脇を締めてパンチを打ち込む小さなスイング。バランスを保ち空振りしたとしても次の動作が速い。
ディフェンスにおいてはガードを上げ続ける勤勉さ、それに小さなヘッドムーブメント。
腕を上げると視界が狭まりまた動き辛くなります。練習でも腕を上げ続けるのは面倒になってきて誰もが怠ってしまいます。
口は悪い男ですがボクシングに対しては真面目なのでしょう。
そして何より難敵ポストルを逆転まで負い続けた精神力です。
プログレイの強打を封じる戦略からも気持ちの強さを感じました。あの日の戦いもガードを上げ続ける習慣同様に固い決意が必要で言うは易く行うは難し。
実行するにはプログレイの強打に臆せずインサイドに居座り続ける図太さも必要です。
心技体の揃った英国最上質のプロスペクトです。

ホセ・ラミレス
この男も只者じゃありません。
相手の3倍はあろうかと言う手数とそれを実現する並外れたスタミナ(動物並)、そして何より異常な精神力(狂気)があります。
アミール・イマムやアントニオ・オロスコ戦の異常な運動量、初回から出し惜しみなしのフルパワー。何故疲れないのかと恐怖すら覚えました。
加えてやたらと恐怖に鈍い。
ナバレッテやムンギアしかり、この男も恐れを知りません。相打ちだろうがKOパンチが鼻先を掠めようがお構いなし。
躊躇なくパンチを振り切ります。
この鈍感さも彼の強さの大きな要因となっています。
ラミレスは今度ポストルと戦います。
タフガイルーカス・マティセをノックアウトし2冠王者テイラーを最も苦しめ、ダウンを奪われて崩れるまではPFPクロフォードを慌てさせた男です。
下手な王者より実力はあります。
しかし知名度は低くスタイルもエキサイティングとは言えません。
こんな男をなんと中国で引き受けました。
すごい度胸です。
願わくばKOでポストルを片付け同じくトップランク所属となったラミレスとの4団体統一、ゆくゆくはPFPクロフォードへ挑戦してほしいと思います。

東からの脅威
何度も何度も書いていますが、今年は彼らが世界戦線へやってきます。

目立たないルーガルー
テイラーと互角の戦いを演じるも判定で破れたプログレイ。
マイキー・ガルシアやクロフォードの名前を上げて挑発していますが所属しているプロモーターに力がないのか実力の割に全く目立ちません。
一度王者になって統一戦も経験しているのでスーパーライト級戦線に絡んで来てほしい選手ですが、不穏な空気が立ち込めています。
攻めても守っても面白い、ハリケーンで何もかも失ってボクシングで再起。アメリカ人というか誰でも好みそうな選手なんですけどね。
もしかして喋り方のせいなのかな。
コメント
プログレイスはWBSSのパフォーマンスが高すぎたのだと思います。
それまでは攻撃力はあれど穴はあるという評価でしたが、決勝であれだけの力を証明してしまってはプログレイスが王者でなければ進んで試合をする思う選手はいないでしょう。
テイラーが負けていたとしても、人気に助けられ試合には困らなかったろうに。運命は残酷です。
リゴンドーやクロフォードに近い扱いを受けそうですが、試合自体は花があるのですぐに最前線に帰ってくると信じています。
プログレイはかなり好きな選手なのでどうしても最前線に復帰してほしいんですよね。
あの破格の強打はなかなかお目にかかれません。
ちなみいに良く指摘を受けるのですが、プログレイ(Sは発音しない)であっているみたいです。