試合内容
10勝7KOのイゴノフ。
殺し屋のような厳つい風貌からは想像できませんが技巧派のプロスペクトです。
クルーザー級だとやや小柄な185cm。
相手はヴァシル・ダカー。
8勝2敗、チェコの30歳です。
初回からプレッシャーをかけて細かいパンチで迫るイゴノフ。
丁寧な攻撃でヒットを奪います。
ダカーはイゴノフの細かいパンチに後手に回ります。
2回もプレッシャーをかけるイゴノフ。完全に上回っていますが、ボクシングは崩しません。
ダカーはガードは固いもののなかなか手が出せない上に出せば殴られます。
3回イゴノフのローブローで一時中断。
再開後はイゴノフが怒涛の猛攻。
4回イゴノフのプレッシャーがまします。
パンチに力がこもってきました。
ダカーは守りを固めます。
5回イゴノフはカウンターが自然にでます。非常に訓練された選手ですね。上手い。
手数も増やしてKOの意思を感じます。
この回はダカーの猛反撃を受けて効かされました。
6回はダメージからかイゴノフのペースが落ちます。
7回ダカーの守りは簡単には崩れませんがイゴノフのカウンターが冴えます。
力みがなく攻防が自然です。
9回から疲労かKOを意識してかイゴノフの距離が近くなり被弾が増えます。
10回はイゴノフ、ダカー互いにヒットを重ね消耗。
イゴノフはこれまでダカーの倍以上パンチを出していますが疲れません。
UDでイゴノフ。
感想
イゴノフは重量級のクルーザー級とは思えないボクシングです。打っても避けても警戒で簡単そうにカウンターを奪いました。
ウシクもそうでしたがこの機動力とスピードはこの階級において大きなアドバンテージになります。
隙が無く簡単に崩れるようなボクシングではありませんが、言い換えると決め手に欠き、突き抜けた怖さがないとも言えます。
クルーザー級のベルトは手に入れるだろうと思いますが、そこから先のキャリアでヘビー級となると不安が残ります。
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