ジャモール・チャーロvsカネロ・アルバレス
ミドル級
ミドル級を整理するとカネロ、ゴロフキン、ジャモール、村田、ユーバンク、デレブヤチェンコ、アンドレイド、サンダース。
色んなスタイルの選手ばかりで顔触れとしては面白いはずなんですよね。
ただ大金が動くミドル級だけに選手というよりは業界の思惑が左右します。
ほとんど交わることはなく硬直した階級で基本的には選手達は自分の縄張りをパトロールしています。
黙々と自分の縄張りをパトロールしているジャモール。
鋭い嗅覚で弱った獲物を嗅ぎ分け、時々ミドル級の縄張りを荒らしに来るカネロ。
そのカネロを虎視眈々と狙う村田諒太。
カネロと村田の両睨みしているゴロフキン。
明後日の方へ駆けていってしまったサンダース。
縄張りを素通りされるアンドレイド。
ライオンズ・オンリー
ホプキンス
ジャモール・チャーロだ。
一年、半年。
いやもっと早く実現させなければならない試合だ。
ジャモールなら誰もが納得するはずだ。カネロvsGGG?
本当に見たいのか?
カネロは2試合目でゴロフキンをKOする青写真を手に入れている。
ジャモールは強い。間違く強い。
でもカネロを倒せるか?と言われると疑問符がついてしまいます。
ゴロフキン2、ジェイコブス、コバレフとカネロはそのパワーに自信を深めているのが窺えます。
ゴロフキンとの3戦目との報道もありますが、ここ数戦のカネロの充実っぷりを峠を越えたゴロフキンが止められるとはとても思えない。
ゴロフキンファンの私ですらそう思います。
カネロは以前は弱点だったスタミナも短期間で大きく改善させています。
猛練習の成果なのか、減量から解放されたからなのか、はたまた薬物なのか分かりません。
ただもう弱点とは言えず、むしろ武器になっているんじゃないかと感じるほどです。
コットを仕留めきれなかったカネロならジャモール有利だと感じますが、ゴロフキンのプレッシャーを跳ね返しライトヘビー級を沈める今のカネロです。
いくらジャモールが強いと言えどカネロを止められるか。
能力的には差はほとんどないと思います。
年齢も同じ。
ただ大きな違いは経験。そしてそれに由来する自信。
15連続KO防衛記録を持つゴロフキンのパンチと2階級上のライトヘビー級のクラッシャーのパンチを受けても倒れなかったという自信。
歴史的な強打に晒されてもなお少しも挫けなかったカネロです。ジャモールのパンチが強いと言ってもカネロが怯むことはないでしょう。
カネロと対照的にジャモールは経験不足。
カネロのパンチを受けてどう感じるか。
ゴロフキンを跳ね返しコバレフを撃沈するパンチです。
これまでのジャモールの試合の雰囲気から何となく、これは根拠は全くありませんがカネロのパンチにジャモールが動揺してしまいそうだと感じています。
カネロのゴロフキンとコバレフのパンチを経験し勝利したという成功体験。
これはやっぱり大きな差です。
ゴロフキン2もコバレフもジェイコブスも厳しい試合でした。
自由にはさせてもらえませんでした。
それでももぎ取ってきた。
カネロのここ数年の戦いは、普通なら見過ごしてしまう小さな糸口を見つけ出しそしてその糸口から普通なら切れてしまう脆い糸を慎重に手繰り寄せる。そんな戦いです。
依然のカネロから感じなかった凄み、尋常ならざる集中を感じます。
肉体的な強さやボクシングに大きな差は感じません。
ただ精神面の充実度を考慮すると
やっぱりジャモールが今のカネロを止めるのをイメージをするのは難しい。
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