トップランク村のテレンス・クロフォード
ウェルター級
昨日はミドル級を密林に例えてみましたが、今回はウェルター級。
ウェルター級のパーティーは既に始まっています。
主な参加者はダニー・アルシア、マニー・パッキャオ、ショーン・ポーター、そしてエロール・スペンス。
マイキー・ガルシアも一応呼ばれています。
スペンスがこのパーティーの主役なんですが、少し抜けたところのあるスペンスは転倒して大怪我。
代わりにスペンスと一緒にこのパーティーを盛り上げていたポーターが声を張り上げてパーティーを切り盛りしています。
そのパーティーのどんちゃん騒ぎは隣の学区にも響き渡ります。
となりの学区一番の優等生、クロフォードもその騒ぎを聞きつけてやってきました。
でも参加したくても参加はできません。
その学区を管理しているトップランク村の村長ボブ・アラムと隣村PBCを取り仕切るアル・ヘイモンの仲があまりに悪く、村と村の間に大きなフェンスを設置して両区を完全に隔ててしまったんです。
パーティーの騒ぎを聞きつけたクロフォードはフェンス越しにそれを見ることしかできません。
今、丁度パッキャオ先生が遅れてやってきて主役づらをしているサーマンを厳しく諫めているところです。
このパーティーにどうしても参加したいクロフォードは何とか注意を引こうと必死です。
時に口汚くの罵ります。
すろと心優しいポーターがクロフォードへ歩み寄り話かけてくれました。
クロフォードの表情が崩れます。今までアラム村長には見せたことのない表情です。
でもポーターは大忙し。またすぐにパーティーへ戻ってしまいました。
クロフォードは苦虫を噛みつぶしたような表情です。
気を揉んだアラム村長が新しい友達としてブルックを紹介してくれました。
「へへへ、よろしくね」
ブルックは満面の笑みを浮かべてクロフォードに挨拶します。
でもクロフォードは浮かない表情。軽い挨拶を済ませるとまたフェンスの向こうを覗いてしまいました。
ブルックはめげず何度も話しかけますが、クロフォードの返事は上の空。
「あぁ…うん、今度…ね」
それもそのはずです。クロフォードはこのパーティーの為に血の滲む努力を重ねてきました。
PFP、4団体統一王者、3階級制覇、ウェルター級王者、全勝。
PBC村の誰よりもこのパーティーの参加資格を満たしているんです。
介抱されていたスペンスが回復してクロフォードに近づいてきました。
「どうしたんだ?クロフォード。こっちへ来いよ。楽しもうぜ」
クロフォードの怒りは我慢の限界。
怒り心頭です。
「コロナは5Gの陰謀だ!!!俺はいつも通り練習する!!!」
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