カネロ・アルバレスvsドミトリー・ビボル
ビボル
キルギス生まれのロシア人。
スーパーミドル級が適正と自認するもビッグファイトを求めてライトヘビー級でデビュー。
当時は同じライトヘビー級のロシア人のコバレフが破壊的な拳によりその評価を高め、PFPの上位に位置していました。
さらにその背後にはコバレフより「やばい」とされたこれまたロシア人のベテルビエフが元王者をいとも簡単に捻り潰したのでした。
獰猛で残忍なロシアの二大巨頭の強烈な輝きの前にビボルの輝きはかき消されてしまっていましたが、若く速いビボルの輝きは本物です。
重量級となるライトヘビー級に軽量級のようなフットワークを持ち込んでいます。
メキシコのアイドルであるカネロは対戦相手探しが難航している様子。
コバレフより小さくスーパーミドル級でもいいと公言するビボルがいるじゃないか。
ベテルビエフ
職人ウォードとカネロによって散らかされてしまったライトヘビー級ですが、ベテルビエフが再建を始めています。
一番強かった頃のコバレフより「やばい」とすら評されていたベテルビエフ。
当時の感想としては、ライトヘビー級のこの両者の暴力対決がもっとも魅力的な試合の一つでした。
アマチュア時代の因縁があり、両者共にそれにけりをつけたがっていまいた。
同じロシアン人同士、いずれは激突するだろうと予想されていましたが、スーパーミドル級の職人ウォードが突然現れコバレフに掴みかかります。
一度はコバレフのパワーに跳ね返されたウォードでしたが、2度目はその独自の拳法をより進化させていました。
ボクシングとは言い難い独自の拳法によりコバレフを殴り倒しベルトを強奪。
高々とベルトを掲げるウォードの姿に唖然としていたボクシングファンの唯一の希望がベテルビエフでした。
ウォードが創設したウォード拳法をボクシングで打ち破るのは彼しかいません。
しかしウォードはその後3団体のベルトを返上。
一度統一されかけたベルトは再び散り散りになってしまいました。
再び群雄割拠したライトヘビー級にコソ泥のように現れたのがメキシコのアイドル、カネロ・アルバレス。
満身創痍のコバレフに止めを刺し、「誰とでも戦うと」置手紙だけを残してそそくさと退散。
一度はあれだけ燃え上がっていたライトヘビー級の炎ですが、ウォードとカネロによって一気に鎮火してしまいました。
ベテルビエフvsコバレフ。
幻に終わりましたが、未練があります。
ベテルビエフのパワーとビボルのスピード。
カネロは対抗できるのか。
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