井上尚弥vsジェイソン・モロニー
モンスターは荷が重い
どうやらカシメロとの試合は延期になる見通しがあり、代役としてジェイソン・モロニーが挙げられています。
モロニーの特徴としてよく動き、タイトな守りと大振りしないコンパクトなパンチ。
一言で表すなら勤勉。
あまり穴のない選手で総合力が武器ですが、逆に言うと彼には怖さがない。
モロニーが唯一負けたエマニュエル・ロドリゲスとの試合や最近の試合を見ても実力者であることに変わりはないと思いますが、井上とは大きな戦力差を感じずにはいられません。
井上はロドリゲスを2回で仕留めています。
とは言えモロニーも常々モンスターを挑発してきており、負けるつもりは毛頭ないはずです。
カシメロとの統一戦が延期になり、その穴を埋めるためとはいえPFPファイターと戦えるのはまたとないチャンスです。
今まで以上のコンディションが想定されます。

モロニーの勝機は後半か
もしモロニーの勝利予想をするなら、勝機は後半しかありません。
前半の井上の猛攻に耐えて耐えて、後半勝負。
それだけのコンディションを作り出す心身のタフさはあるはずです。
ロドリゲス戦のコンディションは並外れていました。
あの日の戦い方です。
コンディション的には問題なくやれそうですが、モンスターには圧倒的なパワーがあります
ロドリゲス戦のような少しの被弾も許されません。
加えてモンスターにはボディーショットがあります。
勤勉に足を使い頭を動かし続ければ、井上のことなので動きを止める為に高確率で腹を狙ってきます。
しかし前半の猛攻をしのぎさえすれば…ロドリゲス戦のように追い上げられる可能性もないこともないだろうとは思います。
まあでも正直に言ってしまうとモロニーが井上の攻撃に後半まで耐え続けるイメージもその後追い上げていくイメージも湧いていきません。
井上とボクシングしてはいけない
勝機があるとすれば、井上とのボクシング勝負を放棄できるような選手。
ドネアがやったように、無類のタフネスを活かして被弾覚悟の突進攻撃。
またはカシメロのように井上のパンチが届かない距離による攻防の放棄、そしてポイント度外視の一発狙い。
井上のスピードとパワーにバンタム級でボクシングの勝負ができるような相手はあまり想像できません。
それができるとすれば、五輪二連覇のリゴンドーくらいでしょうか。
勝敗の予想はつきませんが、試合自体にそれほど需要がありそうもない。
井上の無駄遣い
WBSSに続いて、コロナ。
PFPファイターに上り詰めた井上ですが、試合が継続して供給できず話題に乏しい。
来年はアメリカで大暴れして、日本人選手の海外への扉をこじ開けてほしいですね。
日本には中谷に勅使河原、吉野、栗原など世界戦線まであと一歩という選手がいます。
他にも国内で期待を集めるプロスペクトは帝拳ジム所属中野幹士、先日デビューした国内トップアマの木村蓮太郎がいます。
日本の選手の海外進出は井上の活躍にかかっていると言えるでしょう。
繰り返しになりますが、来年こそは海外で大暴れしてくれ!
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