ショーン・ポーターvsセバスチャン・フォルメラ1>試合内容
最近はスペンスにウガス、ダニー・ガルシアとハードな試合が続いていたポーターですが、今回は無名のフォルメラ。
フォルメラは22戦全勝10KOのドイツ人。
ポーターは30勝17KO3敗1分。
負けはブルックと2年前のサーマン、スペンスと一流どころのみ。
この日は上手さを見せるつもりか比較的静かな立ち上がりのポーター。
それでも瞬間的なスピードは目を見張るものがあります。
フォルメラも穴の少なそうな選手ですが、いかんせん身体能力と経験に差があります。
苦しい試合になりそうです。
フォルメラは致命打を食わないことだけに必死。
ポーターは少し強引に武器を活かし始めました。
3回はカウンターを狙いながら丁寧に戦うポーター。
丁寧で静かな展開だとフォルメラは少し余裕を持って戦えますね。
それでも実力差は明白。
フォルメラは一方的に削られます。
4回もポーターは強引にはいかずやや退いてカウンターを狙います。
フォルメラは守りが固いくらいしかいい所はありません。
5回も技術を披露するポーター。
この展開ならフォルメラはチャンスありますが、消極的。
守り一辺倒です。
6回はプレッシャーをかけてフォルメラを追い回すポーター。
フォルメラはポーターの猛獣のようなフィジカルに押され続けます。
7回、ポーターはまたカウンターを狙います。
やりたい放題。
フォルメラは細かくカウンターを返してはいますが効果なし。
ベルの間際に華麗な左のコンビネーションを当ててフォルメラを揺らします。
8回も退きながらカウンター狙いのポーター。
一発当てると怒涛の連打。
9回、ポーターが疲れる様子はなし。
スペンス戦もそうでしたが、本当に驚異的な持久力です。
10回、フォルメラはKOしかありませんが、手が出ません。
ポーターはチャンスと見るや見ているこっちが疲れそうなほど畳みかけます。
11回とは思えないほどポーターの動きは落ちません。
ここにきてトンデモない物量。
フォルメラはポーターの半分も動いていませんが、動きは落ちています。
12回も差を見せつけて最終ベル。
UDでポーター。
感想
この日はKOはできなかったものの実力差もありうまさを見せてくれたポーター。
クロフォードと戦ってくれ!
フォルメラはサバイバルしただけでいい所はありませんでした。
コメント
格の違いを考慮しても、準備不足が否めないのでは無いでしょうか。
身体には緩さが残っているように見えます。あれなら適正はもっと下です。戦型についてもスペンス戦を研究していたなら、クリンチやインファイトはもっと磨いておくべきでした。
全勝街道を歩んでいたので負けて引退なのかも知れませんが、仮にもIBF8位の選手です。ECボクシングやフォルメラ陣営にはドイツのボクシング市場の現状をよく考えて貰いたいです。
勝つ気はあったのか?
と言いたくなるコンディションでした。
ポーターはまったっくもって本気に見えない、息も上がらないような状況でしたがなにもできず。
ドイツは中量級のタレントを供給できそうな下地はある気がするんですけどねー。
いまいちですよね。
フォルメラよりは日本のウェルター級の方が強いと思います。