ジャモール・チャーロvsセルゲイ・デレフヤンチェンコ
試合内容
PBCで地味でも強い相手に防衛を続けているチャーロ。
今回の相手デレフヤンチェンコはゴロフキンとジェイコブスを苦しめたこれまでの誰よりも名のある強豪です。
カネロやゴロフキンといったビッグネームへ宣戦布告できるか。
戦績は30勝22KO。
対してデレブヤンチェンコは強豪中の強豪王者相手に惜しくもベルトまで手が届きません。
3度目の正直となるか。
戦績は13勝10KO2敗。
初回はお互いに細かく動いて様子見。
2回は熾烈なペース争いですがチャーロの長いパワージャブがやや優勢か。
チャーロのジャブとディフェンス、カウンターが印象的でゴロフキンを苦しめたデレフヤンチェンコの手数とフットワークを封じ込めています。
3回にはデレフヤンチェンコに右のカウンターを合わせてダウン寸前まで追い詰めました。
しかし4回はデレフヤンチェンコがゴロフキン戦で見せたハートの強さを見せてチャーロに襲い掛かります。
ややチャーロ優勢も気の抜けない試合です。
中盤にはデレフヤンチェンコの顔面は紅潮、特にジャブを食う右目は塞がりそうです。
デレフヤンチェンコは終盤戦になって決死の猛攻を仕掛けるもなかなかペースを奪えません。
チャーロのジャブとカウンターが利いています。
しかしチャーロは口が空き始めています。
8回には再び足を揺らされたデレフヤンチェンコ。
終盤はチャーロには疲労の色が見え始めますが、デレフヤンチェンコもダメージが蓄積して動きが落ちています。
両目はほぼ塞がっているように見えますが、それでも果敢に攻め込みチャーロのインサイドへ潜り込んで気迫のこもったパンチを叩き込みます。
UDでチャーロ。
感想
この日のチャーロは守りの良さが際立ち、デレフヤンチェンコの猛攻を掻い潜り危険なカウンターを何度も当てていました。
ジェイコブスやゴロフキンを苦しめたデレフヤンチェンコを封じ込め、パワーだけでなく上手さと冷静さも証明しました。
カネロ相手でも十分勝負になるはず。
デレフヤンチェンコはゴロフキン戦で見せたハートを見せましたが今回はダメージを与えるようなのパンチは全て防がれました。
王者級の実力者ですが、ベルトには縁がありません。
村田諒太はデレフヤンチェンコに勝てるでしょうか。
ゴロフキンやカネロが無理ならデレフヤンチェンコと戦ってほしいですよね。
コメント
チャーロもめでたくPPVファイターの仲間入りです、おめでとうございます。蚊帳の外で大人しくしていた甲斐がありましたね。
ツインズとは言えPPVを組めるという事でカネロくじに一歩リードですが、ゴロフキンのイメージが強すぎてジャブが武器の選手がカネロに勝つビジョンが見えません。やはりミドル級のトップ戦線でジャブでフィニッシュは難しいでしょう。何か一撃がないとカネロ判定も相まって厳しそうです。
コバレフゴロフキンを封じていますからね。
カネロのプレッシャーはデレフヤンチェンコ以上です。
試合後は興奮して勝負になると書きましたが、冷静になればやっぱりカネロ有利は動かないだろうと考え始めました。