ルイス・ネリvsアーロン・アラメダ
試合内容
WBCのスーパーバンタム級タイトルがかけられています。
ネリの戦績は30勝24KO。
アラメダはメキシコの27歳。
25勝13KO。
メキシコ人対決です。
初回からネリは得意のフックを振り回してアラメダを脅かします。
アラメダはガードを高く上げてジャブから組み立てます。
この日のネリはあまりパンチを振り回さず中間距離でのやり取りに時間を割きます。
アラメダは細かいジャブは当たっていますが、ジャブ以外が出ません。
中盤からアラメダはネリの打ち終わりや相打ちのタイミングでパンチを出してヒットはさせますが、重さが足りない上に当たりも浅くダメージを与えられません。
この日のネリは持ち味の執拗な連打を自ら封じてアラメダと技術戦を展開しています。
ただ守りの固いアラメダを押しているようでパンチは当たっていません。
アラメダも守りの時間が長く、防御はしていますが見栄えでは大きく上回られています。
9回にアラメダの危険なカウンターがヒット。
ネリが一瞬効いた素振りを見せます。
10回からネリは疲労の色が見られ動きが落ちました。
細かいパンチですがヒット数ならアラメダが上回っているように見ます。
チャンピオンシップラウンズも派手に攻めるのはネリですがどちらが効果的なボクシングをしているか、してきたかは両者の顔面が物語っています。
UDでネリ。
感想
アラメダは技術がありネリのパンチに恐れずカウンターを合わせてはいましたが、ネリにダメージを与えるようなパンチを当てられませんでした。
とは言えネリの攻撃はしっかり防いでいたように見えたんですよね。
ポイントはネリに流れましたが。
ネリは攻撃が最大の防御タイプ。
この日は持ち味を封印したボクシングで守りの固いアラメダからクリーンヒットを奪えませんでした。
スーパーバンタム級は世界ランキングに入っている日本人が多い階級なので誰かまた戦うかもしれません。
コメント
アラメダは何しにきたんですかね。
最近アンダードッグなのに対策を怠るボクサーが多いです。バレラがハメド打ち破った時、ハメドのためにスタイルを作り、技術を特化させるという弛まぬ努力がありました。
ビッグネーム同士でなければ尚のこと勝利が第一優先のはずです。自分のボクシングをする事ではありません。自分のボクシングで勝てるのなら良いですが、その目が薄いからアンダードッグなのです。
なぜ何の戦略性もなくお互いの評価を下げる様な事になってしまうんでしょうか。
勝っていると思っていた可能性もありますよね。
パンチは当たっていましたから。
あれが限界ギリギリの出力だったんでしょうかね。