マーク・マグサヨvsリゴベルト・ヘルモシロ
試合内容
一時はフィリピンで騒がれたマグサヨ。
その後活動に乏しくなり忘れ去られていましたが、最近はフィリピンのプロスペクトを青田買いしているパッキャオのMPプロモーションと契約し活動的になりました。
粗さはあるもののの躍動感溢れるボクシングが彼の持ち味。
バンタム級のガバリョと似たような特徴があります。
パッキャオやドネア、カシメロに続くセンセーションとなるか。

アメリカの大手放送局PBCデビューです。
戦績は21勝14KO。
ヘルモシロは11勝8KO2敗1分。
現在各国のプロスペクトの踏み台として2連敗。
マグサヨはその潜在能力を存分に発揮する立ち上がり。
面倒な前置きは省略して豪快に踏み込み豪快に打ち込みます。
繊細さは置いて多くとして、スピードとパワーは間違いありません。
本物です。
ヘルモシロも負ける気は毛頭ありません。
KO率通りの強打、特に強烈且つ長い左をマグサヨに突き刺します。
危険な相手です。
初回からお互いに譲らない激しい攻防を披露しました。
2回以降はヘルモシロがプレッシャーをかけマグサヨへ迫ります。
マグサヨは瞬間的に力を爆発させて強烈な輝きを放ちますが、ヘルモシロを押し返すほどの手数は出ません。
中盤から足が止まり始めたマグサヨ。
強烈なパンチを当ててはいますが、全体的には執拗なヘルモシロに押されている印象を受けます。
ヘルモシロはボディーショットが効果的。
後半はヘルモシロがKO率を証明する執拗さでマグサヨを追いかけます。
明らかにマグサヨは腹が効いています。
終盤戦はヒットの効果でマグサヨが上回りますが、近距離ではボディーショットを嫌って腰がくの字に折れます。
それがヘルモシロのエンジンに投下される燃料となり、闘志に火をつけてしまいます。
最終インターバルでマグサヨはローチに全てを出しきれと発破をかけられ、コーナーをでました。
ヘルモシロの気力も充実しています。
お互いに休みたい苦しい状況ですが、ここで踏ん張り手を出すのはヘルモシロ。
SDでマグサヨ。
感想
マグサヨのような爆発力で延々動き続けるパッキャオがどれだけ異常かを再認識しました。
マグサヨは瞬間的にはパッキャオにも引けを取らない輝きを放ちますが、それが持続できません。
ヘルモシロはマグサヨの弱点を突くような手数と闘志を見せてマグサヨを苦しめていました。
強烈なヒットはマグサヨだったかもしれませんが、腹を効かされ苦しそうだったのはマグサヨでした。
一進一退でとても面白い試合でした。
コメント