テレンス・クロフォードvsケル・ブロック
ひっそりと決定
ブルックがやりたいやりたいとずーっと手を上げていましたが、ロマチェンコvsロペスの陰で決定していたんですね。
11月14日です。
残す時間は一月を切っています。

この試合はブルックのコンディションがカギを握ります。
序盤のブルックのスピードとパワーであればクロフォードと言えど手を焼くはず。
ブルックの不安は常に後半。
前半はスペンスとも互角以上の戦いを見せていました。
前半で勝負を決しきれなければズルズルとポイントを失い判定で負ける姿を見る確率が最も高いでしょう。
4年前のゴロフキン
ブルックがもしもゴロフキンと戦わなければどうなっていたのか。
2階級下でありながらゴロフキンに挑戦し一定の評価を確立したことは事実ですが、その代償は大きすぎました。
ゴロフキンの鉄の拳で目の骨を砕かれる大怪我を負いました。
続くスペンス戦で今度は反対側の目を骨折しKO負け。
スペンスのパンチ力もあるでしょうが、ゴロフキンとの試合で既に痛んでおりそれが影響していたとも考えられます。
あの試合があったからこそ今の地位を確立できたとも言えますが、ブルックの実力ならあえてゴロフキンと戦わずとも自然とビッグファイトに漕ぎつけたのでは…むしろ試合の影響による長いブランクがなければ…
怪我による機会損失の方が大きかったのではないか、とも考えてしまいます。
万全の状態でスペンスやクロフォードと戦ってほしかった。
ブルックのコンディション
ゴロフキンから受けた怪我の後4年が経過しています。
怪我が万全だとすれば、残す問題はブルックの持久力。
彼はスペンス戦の後スーパーウェルター級で3試合をしています。
ウェルター級ではかなり前から減量苦を公言しており、その発言を証明するかのように毎試合ラウンドを追うごとに力が弱まっていきました。
スーパーウェルター級ですら序盤は圧巻のパフォーマンスを発揮するものの、後半は力が大きく落ちていきます。
クロフォードとの試合はウェルター級。
どれだけ持久力を作り込めるかがカギを握ります。
もしブルックがベストコンディションを作り込んできたら。
クロフォードと言えどどうなるか分かりません。
ブルック自身はIBFの当日計量がなければ問題ない。
そして年齢もクロフォードとは1つしか違わないのだから、それも関係ないとメディアとファンの懸念について応えています。
怪我が癒え、過去最高のコンディションで、彼の才能の全貌を見せてほしいと思います。

コメント
眼窩底骨折…井上は大丈夫でしょうか…WBSS決勝でなければ、井上でなければ、全勝でなければ、棄権していたと思います。「出血のアクシデントに耐えてレジェンドに勝利し優勝!」とボクシングを普段見ないような層が美談にするより、深刻な代償を払ったかもしれません。
話がそれました。ブルックはスピードや身体の使い方が、地味に独創的かつセンス抜群で、実戦レベルで進化したハメドのような印象でした。とはいえジャブを全弾回避は不可能、そしてジャブにミドル級でも持て余す威力があるゴロフキンは相性最悪でした。当時は怪我で敗戦したが健闘という意見もありましたが、客観的に見て虐殺です。
スペンス戦では怪我の影響か全盛期のキレは失われて見えましたが、当時の動きを取り戻せればクロフォードをKOする事も夢では無いと思います。というかして欲しいです、個人的に好きなので。
井上の最新の画像を見ても正直、完全に癒えたとは思えません。
私には以前と目の形が変わっているように見えます。
モロニーはドネアほどではないとしてもパンチはあります。
絶対に狙ってくるはずです。
もしドネアのパンチで骨がもろくなっていれば…と思っています。
意見が合って嬉しいです。
ブルックは私も好きな選手です。
ゴロフキンと戦わなければと心の底から思っています。
彼の才能の全貌をクロフォード戦で見せてほしいですね。