マイキー・ガルシアはもっと評価されるべき

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コラム

マイキー・ガルシアvsマニー・パッキャオ

最先端vs古典

ふと、何故かライト級でロマチェンコがテオフィモ・ロペスに跳ね返された試合と一緒にマイキー・ガルシアの存在を思い出しました。
そう言えばこの男もロマチェンコと同じようにフェザー級からキャリアをスタートしていたな、と。

ロマチェンコと同じように技で他を圧倒するような技巧派でありながら、ロマチェンコとはまた違った理念の技術でボクシングが形作られています。
一時は階級も重なっていたため対決の期待が高まっていました。

豊富な飛び道具を使って相手を攪乱するロマチェンコ。
研ぎ澄まされた一太刀で相手を斬って捨てるガルシア。

どちらの理念が優れているのか。
そんな対決だと私は思っていました。

しかしガルシアはライト級に留まることはありませんでした。

最悪で最高の挑戦

彼はロマチェンコが阻まれたライト級をやすやすと超えて行き、今やウェルター級を主戦場にしています。

ウェルター級最強評価のスペンスとの試合が決定してから試合が始まるまでの間は、私を含むファンやボクシングメディア、ボクシング有識者は皆、スペンスへの挑戦は無謀なだけであると、確信を持って言い続けました。
もしかすると、ガルシアを指導する兄ロベルトですらスペンスへの挑戦は無謀であると思っていたかもしれません。

結果的にはスペンスに跳ね返されましたが、体格差を克服しようと試み続けたガルシアの執念と技術がファンのガルシアに対する期待を抱かせたことも事実です。

その後ガルシアは無謀な挑戦について聞かれたインタビューで、フリオ・セサール・チャベスなどの偉大なメキシコ人ファイターと肩を並べられるようなファイターになりたいんだ、と野心を語っていました。

そのために最悪で最高の試合に挑戦し続けると。

マイキー・ガルシアの大いなる野望
マイキー・ガルシアの野望 スペンスへの敗戦を乗り越えられるか マイキー・ガルシア。 無謀ともいえる4階級目、誰もが避けて通る道をあえて通ろうとしたのには理由がありました。 ガルシア 私はメキシカンファイターとしてだけで...

ガルシアはPFP級

The Ring のPFPランキングの10傑にガルシアの名はありません。
ガルシアはあまりPFPの評価には縁がないんです。

私はガルシアがあまりにも過小評価されいる気がしてなりません。

ワンツーの切れ味、カウンター、鉄壁のディフェンス。

もしかするとガルシアはウェルター級の選手として見られているのでは?
とも思えてしまいます。

ガルシアはせいぜいライト級の骨格です。
ここ数年はどの試合でも常に相手との体格の不利を抱えています。
PFPとして評価されていい選手だと思うんです。

井上尚弥のPFPランキングが更新され、そのランキングを眺めていて何故ガルシアがいないのだと驚きました。

スーパーライト級やライト級、ウェルター級ではビッグネームに勝っていない。
DAZN、PBCなどとは常に一試合だけのフリーエージェント契約で、巨大資本の恩恵にあずかることができていないのも理由としてあるのかもしれません。

ガルシアがインタビューで答えていました。
フリーエージェントをしているのは契約に縛られず常に強敵に挑みたいからだと。

その言葉に偽りなくスペンスへ挑み、次はパッキャオを目指しています。

マイキーvsパッキャオ

ガルシアがPFPに名を連ねるにはこの試合しかないのかもしれません。
ガルシアと似たような骨格でウェルター級で戦う現在41歳のレジェンド。

私はこの試合、来年観てみたいなあなんて思うんです。
パッキャオの域にまで達すると、ガルシアですら知名度不足は否めないのかもしれません。

しかし大男に殴られるパッキャオも見たくないし、どうせならマイキーとの高純度のボクシングの勝負を見せてほしいと思います。

そして願わくば、ガルシアにパッキャオへ引導を渡してほしい。

コメント

  1. 右利き より:

    マイキー・ガルシア。僕も大好きなボクサーです。
    近代ボクシングの流行り?と言ったら変ですが、ロマチェンコのようなステップワークや、ナバレッテのようなボクシング拳法とは真逆の只々自分の高めたシンプルな技術を貫き通し、相手にボクシングをさせているようで自分のボクシングのフィールドに引き込む戦い方は本当に尊敬します。
    それにファイターとしての精神もカッコイイですよね。記事でおっしゃっていたように、
    逃げずに無謀とも思える高い壁に挑み戦い続ける。なんだか個人的に僕が憧れていたメキシカンボクサーというのはマイキー・ガルシアのような精神をもったボクサーだった気がします。
    勝利の為ならなんでもやる。技術があったとしても汚染された牛肉を食べるようなボクサーではなく。(カネロの技術はリスペクトしていますよ!)

    • とぉとぅぉとぉ より:

      研ぎ澄まされたワンツーと左フック、丁寧なブロッキングと距離によるディフェンス。
      古典的なボクシングを限界まで極めた姿ですよね。

      本当に無駄がない。
      カネロはドーピングの汚名を返上する為に必死なようなので、それはそれで面白いではあります。

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