カネロ・アルバレスvsミドル級~ライトヘビー級
GBP離脱
かねてから裁判でGBPと争っていたカネロはその訴訟に終止符を打ちました。
DAZNとの巨額の契約をも放棄し自分自身の強さを証明するため、残りのキャリアは強敵とのみ戦うことを決意したようです。
体に”NO BOXING NO LIFE”とまで掘り込み、決意を固めてプロで戦い続けてきたカネロはメキシコのレジェンドとして評価されたい。
最近は”NO BOXING NO LIFE”というボクシングブランドまで立ち上げたカネロはその名を浸透させる為にも、ブランドのイメージを毀損しないためにもGBPの用意する相手では満足できなかったようです。
今後は試合毎の契約となるフリーエージェントとしてPBCやDAZN、ESPNなどテレビ放送局を問わずに戦っていくとのこと。
候補はディフェンスマスター
迫る12月の対戦候補の筆頭として挙げられているのはケイレブ・プラント。
強打者ウスカテギをアウトボックスで下し戴冠しましたが、いまいち目立ちません。
ディフェンスで魅せるタイプの選手だからなのかもしれません。

カネロは最近スラッガーのイメージを強めて(深い意味はありません)いますが、メイウェザーがボクシングを去ってからは彼がディフェンスマスターをイメージさせる筆頭選手でした。
コットと殴り合っていたころのカネロであればプラントとの試合はディフェンス対決の様相でしたが、最近のカネロはそのころのカネロとは別人です。
特にゴロフキンとの初戦を終えてからカネロは化けました(深い意味はありません)。
まさにスラッガーと言ったところで、手数を落として明らかな弱点であったスタミナを覆い隠し試合を優位に進められるだけのパワーがあります。
もはやスタミナも弱点と言えないのが現状かもしれません。
強打者ウスカテギのパワーのプレッシャーに後半は疲労の色も見えたプラントです。
今のカネロのプレッシャーの強さを考えると後半捕まってしまいそうな想像が一番容易でしょうか。
しかしウスカテギの攻撃を掻い潜り、2度も転ばせた得意の左フックがあります。
カネロに負けないだけのディフェンスもある。
公式の身長ならコバレフを上回りカネロには大きく勝っています。
クイックネスは互角でしょうか。
前半で圧倒されることは無さそうなので、勝つとすれば前半の貯金を利用した逃げ切り。
プラントはコバレフやゴロフキンより若い。
ジェイコブスやララ、メイウェザーのディフェンスに手を焼いていたカネロをウスカテギのように空回りさせられるか。
コメント
この手のボクサーは無いかと思っていましたが…GBP、DAZNと決別した事で商品価値の下落を避けるより自身の能力の証明に向かうのでしょうか。
ブリッジャー級が新設され、クルーザーのリミットが変更される様なので本気で狙いに行くのかも知れませんね。なんか4団体でウェイトが揃わないとか言う話もありますが、WBCは間違いなくクルーザーを下限まで下げるでしょう。
WBCのクルーザー級をとって5階級制覇。
体重の増量で言えばパッキャオ以上ですかね。
ロイ・ジョーンズは空き巣のような王座奪取でしたが、トニーは腰を据えてヘビー級で戦っていました。
このことを考えるとカネロのクルーズ進出と新たなぶりっじゃー級進出の6階級制覇もあり得ますね。
カネロヘイターには許しがたいでしょうが。