エイマンタス・スタニョーニス
試合内容
11勝8KO、リトアニアのウェルター級スタニョーニス。
強いジャブと回転力、破壊力のあるコンビネーションが武器です。
デローチは19勝10KO4敗のアメリカ人。
最近は負け込んでいます。
優しそうな笑顔ですがスタニョーニスの上半身の大きさは威圧感あります。
デローチは長身。
初回、デローチは速いジャブを出しながら横へ動いて長身を活かした立ち上がり。
スタニョーニスハイガードで顔面を守りながらプレッシャーをかけ、距離が詰まると一気に飛び込んできます。
2回以降はスタニョーニスがペースアップ。
ハイガードでデローチのパンチを跳ね返しながらジャブでロープへ送ってデローチの足が止まると強烈なコンビネーション。
スピードとパワーが両立し、高度な打ち分けでデローチはなす術ありません。
足を止めると倒されます。
デローチは何とか足を使って生き延びていますが、徐々にスタニョーニスの距離になり攻撃の激しさは増していきます。
中盤以降はコーナー付近に閉じ込められてしまう時間が長くなるデローチ。
なんとかローダッキングで延命していますが、ジャブが外せず捕まるのは時間の問題に見えます。
7回に右を打ち降ろして効かせると多角的なコンビネーションで大ダメージを与えました。
しかしベルがデローチを救います。
9回に再び右を打ちおろされて動きが止まったデローチの肝臓を左フックが襲い遂にダウン。
再開されますが、スタニョーニスの猛攻を受けふらつくデローチを見かねたレフェリーが救出。
感想
スーパーウェルター級でナサニエル・ガリモアとジェイソン・ロサリオと戦っているのでデローチは全くの雑魚というわけではありませんが、圧倒しました。
GGGほどの柔らかさはありませんが、強いジャブと破壊的なパンチが持ち味という点では似ているかもしれません。
堅実なハイガードとハイプレッシャー、ハイボリュームの攻撃は魅力的です。
ウェルター級は強いプロスペクトで溢れています。
彼らを相手にどれほどやれるか。

コメント
どの階級もそうですが、特にウェルターは人気が必要な階級ですからどうでしょう…クロフォードですらあんな感じですから、東欧出身でウェルターが初戴冠となる選手達にチャンスが巡ってくるかどうか…実力は申し分無いんですけどね。
その点ではオルティス、エニス、ケリーが有利だと思います。
GGGが異例中の異例でしたね。
カザフスタン出身でこれほど地位と人気は彼の努力の結晶なのでしょう。
スタニョーニスのスタイルならファンの目に留まることができれば人気は出そうです。