カネロ・アルバレスvsカラム・スミス
試合内容
GGGを退け覚醒したカネロ。
ジェイコブスとライトヘビー級のコバレフをノックアウトしPFPキングまで登り詰めました。
今回はスーパーミドル級で高評価のカラム・スミス。
冗談みたいな体格差に挑みます。
戦績は53勝36勝1敗2分。
カラム・スミスはWBSSを制覇し確かな実力を証明しましたが、ライダー戦など不安定な面も見せており階級最強の評価を得るには至りません。
PFPキングのカネロに勝つことができればキャリアは飛躍します。
27戦全勝19KO。
蓄えた髭を剃り落としてイメチェンしたカネロ。
対照的に髭を蓄えたスミス。
試合前から分かっていたことですが、トンデモない体格差があります。
スミスは距離をとりながら左を伸ばします。
カネロはガードを固めてじりじりと前進。
ヘビー級プロスペクトとスパーリングをこなし、コバレフやゴロフキンの強打を受けたカネロはパンチを恐れる様子はありません。
簡単にロープへ追い詰め強烈なフックをスミスの腕へ叩き込みます。

3回からカネロはプレッシャーを強めスミスを追いかけ、簡単にロープまで追い詰めます。
スミスはカネロのカウンターを警戒しているのかパンチに体重が乗りません。
カネロはその後も未来が見えるかの如くスミスの攻撃を無力化。
簡単に距離を詰めてハードショットをスミスの体にめり込ませます。
スミスのスピードではカネロは止められないのか。
大人と子供ほどの体格差を感じさせないカネロの戦いは見事というほかありません。
後半は動くサンドバックと化したスミス。
スミスの攻撃はカネロのディフェンスにより完全に無力化され、一切の効果を上げていません。
スミスの攻撃を跳ね返し大砲を打ち込む姿は、一言で表すなら「動く要塞」。
終盤は勝利を捨てサバイバルモードのスミスの守りをコンビネーションでこじ開けるカネロ。
出血しながらもなんとか立ち続けるスミス。
一方的な試合です。
UDでカネロ。
感想
動く要塞と化したカネロを止めるのは誰でしょうか。
これほどの体格差をモノともしないどころか、押し返してしまえるのは異例中の異例ではないでしょうか。
パッキャオもタイソンもスピードとフットワークを活かしましたが、真正面からコバレフやスミスの体格差を跳ね返しました。
ジョシュアは無理だとしてもクルーザー級はあり得ますね。
カネロはベテルビエフやベナビデス相手でも普通に殴り合えそうです。
メキシカンビーフさえなければとんでもない選手だと多方面から絶賛されるはずなんですけどね。
やはりスミスは慎重な姿勢を崩せない一面がありました。
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