ゲナンディ・ゴロフキンvsハイメ・ムンギア
NEWゴロフキン
38歳。
デレブヤチェンコとの試合ではあわやダウンという場面も見せ、遂に衰えたと言われていたゴロフキン。
しかしシェルメタ戦でその評価を覆しました。
世界中のファンを驚かせるパフォーマンスでGGGの顕在をアピール。
カネロとの3戦目にも含みを持たせてファンの期待を高めています。

とは言えカネロはミドル級では戦うつもりはなくなってしまったようで、今後は彼が快適と表現したスーパーミドル級の統一路線をひた走るようです。
ゴロフキンにも興味はないと公言し第三戦は無さそう。
そんな中面白い組み合わせが計画されているようです。
GBPの希望ハイメ・ムンギア
GBPは今年の5月、メキシコの記念日にムンギアとゴロフキンの試合を考えているんだとか。
打ち出の小槌であるカネロを失ったGBPは金の成るメキシコ人ファイター育成が急務です。
カネロの穴埋めとして選ばれたのがスーパーウェルター級元王者で、現在ミドル級のWBC1位、WBO1位、IBF9位、WBA6位にランクされるムンギア。
36戦全勝29KO。
驚異的な戦績の元世界王者でパワーと無尽蔵のスタミナ、獰猛さが武器です。
スーパーウェルター級ではその力にものを言わせて小さな相手をねじ伏せてきましたが、相対的に体格差のなくなるミドル級では苦戦が続きます。
トレアノ・ジョンソンの唇を切り裂くなど彼の持ち味も見せてはいますが、打たれて効かされるといったディフェンス面の危うさも見せています。
ゴロフキン戦
正直に言ってしまうとムンギアは衰えたとは言えゴロフキンには勝てそうもない。
ムンギアの獰猛さやスタミナ、ゴロフキンの衰えが完璧に噛み合えばその限りではないと思いますが、その確率は極めて低いと考えます。
ムンギアの最大の不安はディフェンスの緩さ。
モデルチェンジしたゴロフキンに切り刻まれてしまいそうです。
それほどシェルメタ戦のゴロフキンは強かった。
ムンギアファンの希望の一切を失わせてしまうような惨劇もありえます。
ゴロフキンはトレーナーを変えてアメリカ式のコンディショニングを行ったからなのか計量時は若い頃の体に近いグッドシェイプでした。
試合中は息を切らせてもいましたが、それでも動きが落ちることはなくハードショットで全勝のシェルメタを何度も何度も転ばせていました。
まあでもムンギアは苦戦が続いているとは言え、彼の持ち味が出せないという試合はないんですよね。
良さは全面に押し出しつつも、彼の悪い部分が顔を出してしまう。
そんな内容の試合だけです。
ゴロフキンとの試合でも彼の良さが失われることはないでしょう。
誰との試合でもつまらない試合にはなりません。
常に期待は抱かせてくれる選手です。


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