エロール・スペンスJr vs ヨルデニス・ウガス
ウガスは王者級
ウガスはまだ王座に輝いていません。
現在4敗しています。
現代のボクシングのトップレベルの選手と考えるなら負けが多いといえる選手です。
ポーター、アミール・イマムといった強豪だけでなく、エマヌエル・ロブレスとジョニー・ガルシアというなんでもなさそうな無名選手にも負けています。
ただしイマム以外にはSDによる判定負けのみ。
確認したわけではありませんが、ポーター戦のように微妙な試合であったことは想像できます。
勝ちを盗まれた試合だったかもしれません。
ウガスの勝ちの中にはトッププロスペクト、ジョシュ・ケリーやカバラウスカスと引き分けたレイ・ロビンソンへのKO勝ちがあり、現WBAインターリム王者のジャマル・ジェームスもKOで退けています。
スペンスを押し込んだ強靭なポーターを跳ね返すほどの強靭さを持ち合わせ、曲者ロビンソン、ジェームズをノックアウトする技術も備えています。
特に打ち合いの上手さ、強靭さは現役でも屈指の輝きを放っています。
もしも彼がアメリカ人であったならベルトを持っていてもおかしくありません。

スペンスはウガスを指名
スペンスは次の防衛戦の相手にクロフォードではなくウガスを指名しています。
クロフォードへの嫌がらせに思えなくもない発言ですが、この組み合わせは前から見たかった。
スペンスが有利であることは揺るがないと思います。
しかし私はポーターの強靭さを抑え込んだウガスに期待します。
もちろんウガス戦とスペンス戦のポーターのモチベーションを考慮するとあの試合だけで両者の戦力を単純比較することはできません。
とはいえ大きな戦力差はないはず。
ウガスならやってくれるはず。
そう思うのです。
スペンスならウガスの得意な距離で戦えます。
その距離ならポーターを跳ね返すウガスの強靭さ、打ち合いの上手さが光ります。
34歳ウガスの悲願達成なるか。
キューバ出身、孤軍奮闘し実力でチャンスを引き寄せ続けるウガスは応援せざるを得ません。
強敵、リスクのある相手を指名するスペンスも2団体王者として本当に頼もしい。
そして相変わらずクロフォードは悲しい。
コメント
パッキャオが1年半試合していないという理由で休養王者になったため、ウガスがスーパー王者、ジェームスが正規王者に昇格しました。スペンスとの対戦が上がったのは団体1番目の王者になったからだと思います。ちなみにジェームスにはブタエフとの対戦指令が出ています。
近年のWBAの所業は見るに堪えませんが、これによってウガスにビッグチャンスが舞い込んだのも事実。苦労人ウガスには報われてほしいという思いもあり複雑です。
いつも詳しい補足ありがとうございます。
私も不遇のウガスがどうしても気になって仕方がありません。
どうか報われてほしい、スペンスを倒して一気に晴れ舞台へ上り詰めてほしい思いがあります。