アルツール・ベテルビエフvsアダム・デニス
試合内容
グウォジクとの2団体統一戦から約1年半。
この強さで全KOの重量級。
人気がないのがおかしいと思える選手ですが、色々な要因により不人気な王者。
寡黙なロシア人。
ルーツがチェチェンにあるということも影響しているかもしれません。
もっと報われるべきだ。
デニスは19勝10KO1敗のドイツ人。
中国の孟繁龍(読みが分からない)に負けています。
初回は様子見の両者。
ベテルビエフは距離を測り一発を狙います。
デニス、初めて見ましたが挑戦者だけあっていい選手です。
スピードでベテルビエフに対抗しています。
ベテルビエフの大きな右にカウンターを狙います。
2回、このラウンドはデニスか?と思った終了間際にベテルビエフの剛腕が炸裂。
完璧ではなく擦っただけでしたがデニスがダウンしました。
規格外の強打です。
ジリジリとプレッシャーをかけるベテルビエフが徐々にデニスを削っていきます。
3回まではボクシングなら五分五分ともいえる内容ではありましたが、一発一発の重さの違いが4回から出始めデニスがロープに押し込まれる時間が増えます。
デニスは時々思い切り踏み込んでワンツー。
当たりそうでベテルビエフの腕に阻まれます。
後半から弱気になり手数の減ってきたデニス。
それを見てベテルビエフの攻撃は激しさが増します。
9回からベテルビエフがペースアップ。
デニスは勝利を捨ててサバイバルモード。
10回についにデニスが力尽きました。
感想
デニスのパンチを真正面から平然と跳ね返すベテルビエフの強靭さには驚かされました。
コンパクトで回転力のある重い拳。
距離が遠いと長いパンチを食いますが中近距離での攻撃力がそれを帳消しにして大きなおつりがくろほど。
涼しい顔でKOを量産しています。
カネロとの試合を見てみたいですね。
依然であれば現実味のない試合でしたが、大男スミスの腕を千切る今のカネロなら十分勝機があります。
いくらカネロが強靭になったとはいえど純粋な恐らく腕力ならベテルビエフでしょう。
しかしディフェンスならカネロ。
ベテルビエフの穴をついてカネロのパンチが炸裂することも想像できます。
コメント
期間が開きましたが錆び付いてはいなかったですね。
井上やロペスのように一発一発の装填完了までが速いタイプには見えないんですけど、何か仕込んでるんじゃ無いかと思うぐらい雑なパンチで倒していきます。系統的にはハメドやプログレイの仲間だと思うんですが、彼らと違い主戦場でフレームに不利が無いのが強さを際立たせていますね。
擦っただけでコロコロ人が倒れるのは後にも先にもこの男だけではないでしょうか。
規格外のパワーがあります。
カネロが去って鎮火した階級なので、ビボルと戦って盛り上げてほしいですね。