アルツール・ベテルビエフvsマーカス・ブラウン
試合内容
全戦全勝全KO。
全KO防衛2団体統一王者。
わずか16戦というキャリアにおいて文句なしの肩書。
16勝16KO。
マーカス・ブラウン。
ここまで動けるライトヘビー級も珍しい。
コバレフ、ベテルビエフ、グウォジク、級共産圏が猛威を振るう階級でたまたま王者に慣れていないだけの選手です。
24勝16KO1敗。
初回ブラウンが警戒に動いてベテルビエフのプレッシャーを躱す。
ブラウンはディフェンスに気を使いながら悪くない立ち上がり。
両者とも致命打は許さない。
どちらかといえばブラウンが上手くさばいてやりたいことをやっているか。
3回にようやくベテルビエフがブラウンをロープへ送って連打。
ブラウンはうまく戦っているが余裕があるのはベテルビエフか。
4回にベテルビエフの額が大きく切り裂かれる。
レフェリーはバッティングと判定。
この回からベテルビエフはプレッシャーを強めブラウンをみるみるうちに消耗させていく。
5回からブラウンはロープを背負う時間が増える。
ベテルビエフは上下左右に打ち分けてブラウンを滅多打ち。
アイアンフィスツの雨あられ。
ブラウンはいつまで耐えられるか。
7回出血がひどい。
ベテルビエフによるストップが先か出血によるストップが先か。
そう思っていたらブラウンがダウン。
リプレイを見ると左フックが腹へ刺さってガードが下がったところへ右。
ベテルビエフのパワーでこの打ち分けはブラウンからすれば堪ったもんじゃない。
8回からブラウンが意を決してベテルビエフへ仕掛ける。
しかし岩男はびくともしない。
すぐに守勢に回らされました。
9回開始早々ベテルビエフの連打で左右に弾き飛ばされるブラウン。
ロープでパンチをまとめられると膝をつきそのままレフェリーがストップ。
リプレイを見ると左フックが腹に刺さっている。
強烈。
感想
ホームタウンのカナダでなければストップされてもおかしくないほどの出血でした。
これほどの出血をモノともしない闘争心は感動すら覚えます。
難敵ブラウンを打ちのめしました。
8割程度で戦っていたであろう序盤はブラウンも上手く戦えていましたが、ベテルビエフが出血後アクセルを踏みこむと力の差は歴然でした。
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