超激戦階級です。
カテロルがテイラーに予想外の善戦で更新。
超混戦、順位がつけられない
スーパーライト級
61.235 – 63.503kg
1位 ジョシュ・テイラー
19勝13KO
28歳
178cm
KO率75%
178cmの長身で足と手の両方が速い選手ですが、無理なく速さを生み出す技術があり自然体です。
連打型でバランスの取れたKO型なのが魅力。
長身ですが相手のパンチを掻い潜るのが非常に上手く、スピードのあるパンチに角度をつけるコンビネーション、ボディーブローの上手さ。
フックやアッパーカットを小さな場所に滑りこませて叩ける精密な攻撃はKO率も納得の完成度です。
ポストル戦では苦しみながらもダウンを奪って逆転、ポストルと渡り合う技だけでなく気持ちの強さ、勝負強さも証明、wbssをプログレイを決勝で下して制覇。
プログレイの強打を恐れず接近戦で打ち合いを選択、豊富な運動量でプログレイの強打を封じ込めました。
上手さと強さを兼ね備えた選手です。
2位 レジス・プログレイ
24勝20KO1敗
31歳
171cm
KO率80%
パンチ力は桁外れで全階級最強の議論に挙げられるであろう異常なパンチです。
それに加えて柔軟なヘッドムーブがあり守りも良く、インドンゴ戦のラフなファイト、フラナガン戦の安全なファイトができることも評価しました。
激しく戦うよりはうまくスマートに戦うことを志向する選手でテイラーの豊富な運動量と手数に手を焼いてポイントを奪われました。
しかし接戦でクリーンヒットを奪わせないディフェンスとパンチ力を評価しプログレイの勝ちとするファンもいます。
ラミレスと戦えばプログレイのスピードでは打ち合いは避けられないような。
頑丈さでラミレスが上を行きそうな気もしてきたな。
2位 ホセ・ラミレス
25勝17KO
27歳
178cm
KO率68%
速射砲のような連打が彼の最大の武器だと思っていましたが、間違いでした。
最大の武器は心身の強靭さです。
ここ数戦の戦いっぷりは凄まじく生物としての強さを感じます。
一撃の破壊力はプログレイ、スピードやスキルはテイラーだと思います。
しかし闘争心と頑丈さ、なにより無尽蔵なスタミナがあるので底なし沼の消耗戦に引きずり込んでしまうイメージが湧いてきました。
12ラウンズ、ラミレスとノンストップの殴り合いは…想像を絶する悪夢でしょう。
彼に勝つなら一撃で意識を断ち切るパワーかタイミングが必要です。
プログレイはパワー、テイラーはスピードとタイミングを持っています。
4位 ジャック・カテロル
26勝13KO1敗
28歳
イギリス
身長170cm
リーチ173cm
KO率18%
カテロルはテイラー戦の前から知ってはいましたがテイラーには圧倒されるだろうと思っていました。
蓋を開けてみると善戦。
想像以上にディフェンスが上手く頭脳的に戦います。
序盤はテイラーのフィジカルに押されていましたが徐々に対応しダウンも奪いました。
派手なノックアウトはない選手に見えますが、誰とやっても噛み合わないでしょう。
5位 ショージャホン・エルガシェフ
17勝15KO
27歳
179cm
KO率88%
平均2.8回で相手を仕留める超速攻型のイカれたパンチャーです。
しかし、マイカル・フォックス戦では欠点も晒しました。
自慢のパワーで押しましたがフォックスの方が上手く試合をコントロールしていました。
ジミン・ワンの試合では辛抱強いワンの右を何度も浴びていました。
パンチのある選手だと致命的に見えるパンチも。
パワーと思い切りの良さでここまで来ましたが、そろそろそれだけでは限界が見えてきました。
本来技術もあるはずなのでそろそろ変えていかないといけない時期ですね。
6位 シャフラム・ギヤソフ
9勝7KO
26歳
176cm
KO率77%
アマチュアの実績ではNo.1ですがこの間のテイラー戦では効かされ大ピンチ。
リスクを取った戦い方を好みますが、耐久力に疑問符がつきました。
スピードとタイミングで倒す選手で重さではエルガシェフとプログレイスに劣ります。
スピードやフットワークはいいですが、プロではそれだけでは王者になれません。
特にこのスーパーライト級は特別な選手だけが王者になれます。
スブリエル・マティアス
18勝18KO1敗
29歳
身長173cm
KO率94%
プエルトリコ
勝ちは全てKO。
とにかくしつこい。
攻撃が最大の防御の選手で相手が嫌になるまで追いかけて打ち合いへ引きずり込みます。
どんな相手でも期待感のある選手ですし、何よりも見ていて気持ちのいいファイトをします。
8位 バルティザン・ジュケムバイエフ
19勝15KO1敗
30歳
170cm
KO率68%
カザフスタン
サイズはありませんがスピードと機動力が武器のサウスポー。
独特なボクシングで注目していましたがスブリエル・マティアスにノックアウトを喫しました。
マティアスとの打ち合いに巻き込まれた形でした。
再起戦をKOで片づけているので負けを糧に這い上がれるか注目です。
WBSSを制覇しても全然終わりじゃない階級で、いつ誰が負けてもおかしくない競争の激しさです。
まだ駆け出しの選手が多く期待を込めたランキングになってしまいました。
日本の岡田が日本で一番険しい階級に挑んでいます。
こうやって比較してみると、岡田の攻撃は軽い…岡田の体はこの階級のものではない。
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